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■OECD東京センター 所長 原 聰
現在のポストに着任したのが、3年前の2月でした。OECDの活動について詳しく勉強していくと、いろんなことが分かってきました。まずOECDは、従来からよく知られているマクロ経済、貿易、投資、援助、エネルギーなどに加えて、高齢化、環境(持続可能な発展)、電子商取引、農村・地方開発、教育、職業訓練、規制緩和、行政改革など、私たちの日々の生活に密接に関係する多くの問題を扱っていることです。これに加えて大きな特徴は、最新のデータに基づいて、他の組織に先駆けて社会経済の変化の兆しを捉え、分析し、その変化にどう対応すべきかという政策までも提言するという、大変面白い、有益な作業をしているのです。このような学習プロセスのかたわら、日本国内の皆様に、OECDの役割をお伝えする仕事を進めていったわけで、当初は冷や汗がにじむ思いでした。
皆様方のご支援と、そして、東京センターの同僚の労を厭わぬ協力を得て、2月をもって3年間の任期を無事満了する運びとなりました。ここに心よりお礼申し上げます。
この 3年間でもっとも心を注いだのは、外国語でしか発表されていないOECDの作業結果を、限られた予算・人員の中で、どう日本語に翻訳し、広く国内の皆様方にお伝えしていくかということでした。このため、3つを進めました。
第一に、OECD出版物の中で関心の高いものを日本語で出版するために、出版補助プログラムを開始しました。従来は、年間200種類以上のOECD出版物の中で日本語で出版、販売されていたのは年に5冊程度でした。これが、一挙に5倍となり、この2年間でおおよそ50冊の日本語版が書店に並ぶことになります。このプログラムの継続を祈っています。
第二に、東京センター ホームページを開設し、皆様に日本語でOECD情報をお伝えできるようにしました。URLはwww.oecdtokyo.orgです。どうぞ、一度ご訪問下さい。
第三に、政策フォーカス、東京センターニュース、OECDパンフレット、主要活動、出版物説明・案内など、多くの日本語資料を作成し、関係者や希望者に配布しています。
このような活動によって、OECDの有用かつ有益な仕事内容が、草の根で活躍されている日本の多くの方々にまで届くことになれば、これに優る喜びはありません。
最後に、これまでの皆様方のご厚情に改めてお礼申し上げますとともに、私の後任となる、山中 誠 新所長に対しても変わらぬご支援をお願い申し上げます。
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