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開発

DAC高官会合 パリで開催

2001/4/25

 開発協力担当の閣僚と関連省庁の高官による開発援助委員会(DAC)(注1)高官会合が4月25〜26日に開かれます。会合では貧困削減と、開発途上国に影響を及ぼす政策の一貫性について討議されます。4月23日(月曜日)に公表された最新データによれば、政府開発援助(ODA)総額は昨年わずかに減少しましたが、大半のDAC加盟国の援助額は増加しました。

 国際開発目標、特に2015年までに貧困人口を半減させるという目標(注2)を達成するためには、援助国が一貫した国内および国際政策をとることがかつてなく重要になっています。援助慣行の調和や援助実績のアカウンタビリティ改善などによって国主導の開発戦略を継続的に支援していくことが必要になるでしょう。DAC高官会合では、暴力的な紛争、不法移民、デジタル・デバイド、医薬品価格など、現在幅広い関心を集めている様々な問題を中心に、貧困の削減という複雑な課題について討議されます。

 こうした幅広い課題に取り組むためには、政府省庁内や省庁間、さらには社会全体(実業界、NGO、その他の市民社会組織など)において、相互に一貫し補強し合う行動をとることが求められます。DACは、援助国による効果的な政策の実行を支援するため、4つの重要な分野に関するガイドラインを作成しています。

 「貧困削減ガイドライン」は、DAC加盟国が開発途上国やその他の利害関係者(国際組織、NGO、民間セクターなど)と協力して不平等の縮小と貧困層への権利付与に取り組んでいく上で、役に立つものです。このガイドラインには、OECD諸国が発展に影響する様々な政策について一貫性を高め、相乗効果を発揮できるようにするための、貧困削減に向けた政策協調に関するチェックリストなどが含まれています。

 暴力的な紛争が各地で頻発し、その破壊的な影響が広がっていることから、援助国の平和構築への新たなコミットメントが求められています。「紛争、平和、開発協力に関するガイドライン」は、あらゆる援助政策(貿易、財政、外交、防衛)における一貫した紛争防止を促進するためのものです。会合では、市民が厳しい統治体制下に置かれている開発途上国と効果的に協力していくための戦略や方法などについても討議されます。

 貿易はダイナミックで持続可能な開発に欠かせません。「貿易能力開発に関する新DACガイドライン」は、被援助国と協力して貿易能力の開発とグローバル経済への効果的な参加を進めていく上で、役に立つものです。

 被援助国では土壌、水、生物多様性が最近非常に悪化しており、その持続可能な発展を達成することは極めて重要になっています。このため、「持続可能な開発戦略に関するDACガイドライン」は、経済、社会、政治の抜本的な構造改革が必要とされていること、また、国際社会が足並みを揃えて持続可能な開発を通じて貧困の撲滅に取り組んでいく必要があることを確認しています。

 高官会合では、後発開発途上国への援助のアンタイド化(非ひもつき化)に関する勧告も採択される予定です。


(注1)
DAC加盟23ヶ国は、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、アイルランド、イタリア、日本、ルクセンブルク、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、英国、米国、欧州委員会。その他のOECD加盟国はオブザーバーとして招聘されています。

(注2)国際開発目標の進捗状況は、OECD、国連、IMF、世界銀行により共同で作成された報告書「すべての人にとってのより良い世界」(A Better World for All)でモニターされています。

 

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