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DAC加盟国の開発援助、2002年に5%増
2003/04/22
DAC加盟国による2002年の開発途上国向け政府開発援助(ODA)は、物価上昇分を除いた実質で2001年に比べ4.8%増の570億ドルに達しました。ODAの対国民総所得(GNI)比は0.23%で、最低を記録していた過去3年間(毎年)の0.22%から上昇しました。
援助国は、2002年3月のモンテレイ(メキシコ)開発資金国際会議で開発途上国向けODAの増額を公約しました。OECDの推計によれば、この公約が守られれば、2006年までにODAは実質で31%(約160億ドル)増加し、ODAの対GNI比は0.26%へと上昇します。しかし、これでもまだ1992年まで一貫して達成されていた0.33%には遠く及びません。
DAC加盟国は世界のODAの95%以上を占めています。金額ベースで世界最大の援助国は引き続き米国で、以下、日本、ドイツ、フランス、英国の順となっています。
DAC加盟22ヶ国のうち12ヶ国でODAは実質で増加し、うち9ヶ国は増加率が10%を超えました。ODAの対GNI比0.7%という国連の目標を達成していたのは依然としてデンマーク、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、スウェーデンのみでした。0.7%の目標達成期限を明示している国も3ヶ国あります(ベルギーは2010年、アイルランドは2007年、フランスは2007年までに0.5%、2012年までに0.7%)。
米国の2002年のODAは実質で11.6%増加し、129億ドル(対GNI比0.12%)となりました。この増加は主に、2001年9月11日の同時多発テロ事件への追加・緊急支援と保健・人道援助などの新援助策によるものです。
日本の2002年のODAは実質で1.8%の小幅減少となりました(2001年の98億ドルから92億ドルへと減少)。これは主に円安ドル高の進行によるものです。
EU諸国の2002年のODAは実質で2.8%増加し、対GNI比は0.34%となりました。モンテレイ会議に先立ち、EU加盟国は2006年までにEU全体としてODAの対GNI比を0.39%まで引き上げる方針を打ち出しました。EUの援助で特筆すべき点は以下の通りです。
- ODAの対GNI比はベルギーが0.42%、フィンランドが0.35%、フランスが0.36%、アイルランドが0.41%へと上昇。これは、EU全体としての目標達成だけでなく、これらの国々の個別の目標達成において進展が見られていることを反映。
- ODAが大幅に増加したのはギリシャ(実質で34.2%増−主に多国籍機関、特にECへの拠出増による)とイタリア(実質で31.5%増−EC及び各種国際基金への拠出とともに、重債務貧困国(HIPIC)イニシアティブの枠組みにおける債務救済を含めた二国間援助の大幅増による)。
- 以下のEU諸国のODAは小幅の変化。微増したのはドイツ(0.4%)、減少したのはデンマーク(-6.4%)、ルクセンブルク(-3.5%)、オランダ(-2.2%)、ポルトガル(-4.6%)、スウェーデン(-2.3%)、英国(-3.5%。これは、国際開発協会(IDA)の増資交渉が長引き、拠出が2002年から2003年へとずれ込んだため)。
- オーストリア(-16.5%)とスペイン(-15.7%)のODAは、大幅な債務救済によって押し上げられた2001年の水準に比べ大きく減少。
その他のDAC加盟国の2002年のODAは以下の通りです(増減は実質)。
- オーストラリアは、2002年から2003年までにODAを実質で3%増やすという意向を反映し、2.1%の増加。
- 2010年までにODAを倍増させる意向のカナダは、特にODAと債務免除の実質増により、31.6%の増加。
- ニュージーランドは0.5%の増加。
- 2005年までにODAの対GNI比1%の達成を目指すノルウェーは13.8%の増加。
- スイスは、IDAの増資交渉が長引いて拠出が2002年から2003年へとずれ込んだことにより、5.6%の減少。
DACに加盟していない援助国の中では、韓国の2002年のODAが名目で2001年の2億6,500万ドルから2億8,600万ドルへと増加しました。
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