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OECD、生徒の学校嫌いを分析

 

2003/10/14

先進42ヶ国のデータに基づくOECDの新報告書「Student engagement at school - a sense of belonging and participation」によれば、生徒の不登校と学校嫌いが教師と政策当局の悩みの種として広がりを見せています。

本書によれば、これらの国の大半の15歳男女は規則正しく授業に出席し、学校は自分が属するところであるという考えをもっていますが、平均で生徒の4人に1人は学校への帰属意識が薄く、5人に1人は頻繁に欠席していることを認めています。この調査結果は政策当局に重要な問題を提起しています。学校嫌いの生徒は学校で潜在的な能力を十分に発揮できないばかりでなく、大人になっても依然として困難に苦しむ可能性があるからです。さらに、学校嫌いの生徒は学級崩壊の原因となり、他の生徒に悪影響を及ぼす可能性もあります。

本書は、生徒を引き付ける力は学校によって大きく異なることを示しています。例えばベルギーでは、不登校の生徒が3分の1を超えている学校もあれば、わずか4%という学校もあります。

生徒の学校嫌いを少なくすることに最も成功しているのは、家庭環境に恵まれている生徒が通う学校ばかりではありません。家庭の社会的構成に関係なく、規律が厳しく、生徒と教師の関係が良好で、期待感の高い学校も生徒の学校嫌いを少なくすることに成功しています。生徒の帰属意識が高い学校も無断欠席は少なくなる傾向があります。

本書は、生徒が「学校嫌い」につながる二つの要素に注目しています。一つは、学校に対する低い「帰属意識」です。例えば、生徒が学校での経験は自分の将来とほとんど関係ないと思っている場合や、クラスメートや教師に自分が拒絶されていると感じている場合です。もう一つは、「出席率」(最近の出席状況に基づいて計算される)が低い、つまり、不登校の場合です。

この二つの要素を基に計測すると、学校嫌いの生徒の比率は国によって大幅に異なります。デンマークとスペインでは生徒の3分の1が、カナダ、ギリシャ、アイスランド、ニュージーランド、ポーランドでは生徒の4分の1以上が、頻繁に学校を休んだり授業を欠席したりしています。これに対し、日本と韓国では出席率の低い生徒は10人に1人以下です。

しかし、出席率の高い国でも、生徒は必ずしも学校に満足していません。学校への帰属意識が最も低いのは日本、韓国、ポーランドで、生徒の3分の1以上が少なくとも一つの点で学校には帰属していないと思っています。帰属意識が高いのはハンガリー、アイルランド、スウェーデン、英国で、少なくとも一つの点で学校に帰属していないと思っている生徒は5人の1人以下です。

本書の調査結果は、2000年〜2001年に実施された第1回学習到達度調査(PISA)の結果を更に分析して得られたものです。PISAには、生徒の読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーを評価するための質問の他に、学校への出席状況や学校に対する意識についての質問も含まれています。

この調査結果によれば、予想に反して、学校嫌いの生徒は必ずしもリテラシーレベルが最も低い生徒というわけではなく、そのリテラシーレベルは広範囲に及んでいます。学校への帰属意識が最も低い生徒は、平均すると、リテラシースキルが標準よりやや高くなっています。欠席率が最も高い生徒はしばしば成績も良くありませんが、最低の成績というわけではなく、平均すると、少なくとも基礎レベルのスキルを身に付けていることを示す5段階評価のレベル2に位置しています。


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