
OECD、スコットランドの学校を高く評価するとともに、
一段の改善を勧告
2007/12/11
スコットランドの学校は、最新の「OECD国別教育政策レビュー」で高い評価を受けました。同報告書は、スコットランドの教育制度はOECD諸国の中で最も公平かつ最も大きな成果を挙げている制度の一つ、と指摘しています。
多くの児童が期待される水準より1〜2年先行しているほか、義務教育最終学年の試験を最高水準で通過した児童の比率もこれまでより上昇しています。小学校低学年では学業成績の一貫性が増すとともに、成績不振児も大幅に減っています。同報告書は、スコットランドの教師は献身的で熟練度も高いとも指摘しています。
しかし、多くの課題も依然として残されています。スコットランドの教育制度は全般的にうまくいっているにもかかわらず、成績格差は広がっています。成績格差は初等教育で生じ、前期中等教育を通じて拡大しています。最低限の資格で学業を終えてしまう若者が増えていることも懸念されます。こうした傾向は社会経済的に恵まれない生徒の間で見られるものです。
本報告書(オーストラリア、ベルギー、フィンランド、ニュージーランド出身の審査官から成る国際的なチームが執筆)は、このような課題をどう克服するかについて一連の勧告を提示しています。特に、目標の明確化と資金助成方法の国家戦略への連結によって、異なる当局によるアプローチの統合性を強化するとともに、透明性と説明責任の強化でバランスを取りつつ、地方自治体や学校の行動の自由を高めるよう奨励しています。
地方自治体は、教育成果の一貫したパターンやカリキュラム、試験、資格の決定に関してより大きな自律性を確保するため、効率的な資金助成メカニズムを必要としていると報告書は指摘しています。資金助成メカニズムの柔軟性は、中央政府と地方自治体・学校の結び付きを強めるため、教育制度全体へと拡張する必要があります。
審査官チームは、スコットランドの新カリキュラム――授業の質と学習の楽しさをともに高める学習プログラムにインセンティブを与えつつ、生徒に対する要求を深め、豊かにすることを目指す「卓越性に向けたカリキュラム」――の枠組みの中でこれらの勧告を実施できると、スコットランド政府への信頼感を表明しています。
審査官チームは、責任者を務めた オーストラリア、メルボルン大学のリチャード・V・ティーズ教授(報告者、主任)のほか、シモ・ユヴァ(フィンランド)、フランシス・ケリー(ニュージーランド)、ダーク・ヴァン・ダム(ベルギー)の各氏で構成されています。
|