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最新PISA調査のトップは韓国とフィンランド
2010/12/07
15歳児を対象にしたOECDの最新PISA(生徒の学習到達度調査)によると、読解力のトップは韓国とフィンランドでした。最新のPISAでは生徒の電子情報の管理力が初めてテストされました。
PISAは、70以上の国・地域の50万人の生徒に対して行われた2時間のテストに基づいており、数学と科学のテストも行われました。本日発表されるのは、65の国・地域の調査結果です。
続いて好成績を収めたのは、香港(中国)、シンガポール、カナダ、ニュージーランド、日本でした。
PISA調査に今回初めて参加した上海市は読解力でどの国よりも良い成績を収めました。上海の生徒は数学と科学でもトップでした。複雑な問題を解く高い数学的思考力を示した15歳児の比率は、OECD平均ではわずか3%でしたが、上海では25%以上に達しました。
「教育成果の向上は将来の経済成長を強く予告するものである」とOECDのアンヘル・グリア事務総長は述べています。「国民所得と教育到達度は依然として関連しているが、PISAによれば、繁栄の程度が同じ2つの国でも成績は全く異なり得る。これは、世界は豊かな高学歴国と貧しい低学歴国にはっきりと分裂しているというイメージが今や時代遅れになっていることを示している。」
読解力で成績を大きく伸ばしたのはチリ、イスラエル、ポーランドなどですが、ポルトガル、韓国、ハンガリー、ドイツも成績を伸ばしました。数学では、メキシコ、トルコ、ギリシャ、ポルトガル、イタリア、ドイツが大きく成績を伸ばしました。科学では、トルコ、ポルトガル、韓国、イタリア、ノルウェー、米国、ポーランドが最も成績を伸ばしました。
OECDは、男女間の成績差や学級規模、教員給与、資源配分についての学校の自治の程度などの影響についても調査しました。主な知見は以下のとおりです。
- 全ての国で読解力は女子が男子を上回っており、男女間の得点差は平均で学校教育1年分に相当する39点であった。男女間の得点差が2000年以降改善している国はひとつもなく、フランス、イスラエル、韓国、ポルトガル、スウェーデンでは拡大している。これは、読書を楽しみ、余暇に読書をする男子が減少していることを反映している。
- 最優秀の学校制度は最も公平な学校制度(社会経済的背景と関係なく、生徒が好成績を収めている)であった。早い段階で能力に基づいて生徒を選抜する学校では社会経済的背景による成績差が極めて大きい。
- 好成績を収めた学校制度は、学級規模を小さくすることよりも、教員給与を高くする方を優先する傾向がある。
- 生徒の留年率が高い国は往々にして全体の成績が悪く、貧困家庭の生徒と富裕家庭の生徒間の成績差も大きい。生徒の留年率が最も高いのはベルギー、フランス、ルクセンブルグ、ポルトガル、スペインである。
- 好成績を収めた学校制度は学校にカリキュラムの設計や評価方針の構築については認めているが、必ずしも入学競争は認めていない。
- 規律が正しく、生徒と教師の関係も良好な学校ほど、生徒の読解力は高い。
- 生徒の家庭環境を考慮に入れると、公立学校と私立学校の間に成績差はない。
- 自治と効果的なアカウンタビリティを兼ね備えていることが最優秀の成績をもたらしているように思われる。
- 趣味として読書すると回答した生徒の比率は、2000年の69%から2009年には64%へと低下した。
PISAは各国の学校制度が、質、平等、効率の点で世界的に適合しているかを見る上で役立つことを目指しています。最良の成績を収めた学校制度は、他の諸国も目指している生徒がより良く学び、教授がより良く教え、学校システムがより効率的になるための支援や各国の取り組みに影響を与えることが示されています。
OECDは創立50周年記念の一環として2011年に、各国の国民が将来役立つ技能を構築、維持、改善するのに役立つ2つの新しいプログラムを開始します。国際成人力調査(PIAAC)の第一回調査結果とOECD技能戦略は2013年に発表されます。
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