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IEAレポート「エネルギーと貧困」発表
2002/8/21
ロバート・プリドルIEA事務局長は8月12日、新レポート「エネルギーと貧困」の発表に際し、次のように述べました。「今日電気を利用できない人は16億人に上り、また、24億人が炊事や暖房を原始的なバイオマスに頼っている。さらに衝撃的な事には、革新的な政策が打ち出されなければ30年後も依然として14億人が電気を利用できないものと見られている。」
本書には、エネルギー不足の規模や特質、今後のトレンドに関するIEAの先駆的研究の成果が収録されています。本研究の目的は、問題解決のためのより良い選択肢を透明性の高い方法で提示するため、世界的な貧困とエネルギー利用に関する確かな情報を提供することにあります。
本研究は、9月21日に大阪で発表されるIEAのエネルギー見通し最新版「ワールド・エネルギー・アウトルック2002」の中の一章となっています。エネルギーと貧困に関する本研究がこの時期に公表されたのは、エネルギーが主要テーマの一つとなっている持続可能な開発に関する世界首脳会議(8月26日から9月4日までヨハネスブルグで開催)に直接関連しているためです。
IEAによると、電気を利用できない人の80%が開発途上国の農村部に住んでいます。そうした人々は、サハラ以南のアフリカ地域と南アジア・東南アジアに集中しています。しかし、その焦点は農村部から急速に発展する都市部へと移りつつあります。30年後には、人口増加は第三世界の大都市に集中すると見られています。こうした変化は、農村部の貧困の全てを改善する努力とともに、政府、電力会社、援助機関による革新的政策を必要としています。
また、エネルギーと貧困のもう一つの側面として、開発途上国の貧しい人々は木材、農作物のカス、排泄物といったバイオマスに依存していることが挙げられます。バイオマスの利用は、健康や環境に重大な影響を及ぼします。バイオマスは30年後も、開発途上国の家庭の半数以上において暖房や調理用の主エネルギー源であり続けるだろうと見られています。バイオマスに依存する人の数は今日の24億人から2030年には26億人に増加するでしょう。
手頃なエネルギーが適切に供給されなければ、生産的な経済活動や、保健衛生と教育の改善は事実上不可能です。結果として、貧しい人々は貧しいままになってしまいます。ロバート・プリドル事務局長は「安全かつ手頃なエネルギーが無ければ経済発展は不可能である。」と述べています。
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