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2002/10/17
気候変動対策ではどのような前進が見られているのでしょうか。エネルギーはどのような役割を果たすのでしょうか。その問題はどれくらい深刻なのでしょうか。変化をもたらすためにどのような手段がとられているのでしょうか。どの分野で改善や変化が可能でしょうか。国際エネルギー機関(IEA)は、これらの疑問に答える3つのレポートを発表しました。
ロバート・プリドルIEA事務局長は、「これらのレポートは、IEA加盟国が気候変動を深刻に捉え、多くの気候変動対策を実施してきたことを示している」と述べました。「すべきことは他にもまだある。現行の政策を拡大し、京都議定書が定める排出削減レベルを達成する必要がある。また、大気中の温室効果ガス濃度を安定させるためには更なる行動が求められるだろう。」
同時にプリドル事務局長は、変化をもたらし得る技術の存在を指摘しています。「さらに、京都議定書の目標達成のために開発された革新的技術を最大限に活用するほか、エネルギー部門の経済的現実を認識し温室効果ガスの排出削減に貢献する等といった政策を選択できるだろう。」
これらのレポートには、IEAの最新の情報が掲載されており、特に10月23日から11月1日にニューデリーで開催される国連気候変動枠組条約第八回締約国会議(COP-8)の参加者にとって有益なものになるでしょう。
正確な測定は非常に重要であり、問題の評価が正しく行われれば、問題は半分解決されたと言えます。「燃料燃焼による二酸化炭素の排出:1971−2000」(http://www.iea.org/stats/files/co2.htm)は、世界のエネルギー慣行に伴う二酸化炭素排出について包括的かつ詳細な統計を過去にさかのぼって掲載しています。
本書は、130カ国以上の国別データの他、主要な地域的および政治的分類のデータを掲載しています。本書によると、世界のエネルギー関連の二酸化炭素排出量は、1990年から2000年に13%増加しており、問題は深刻化しています。
Annex T 諸国は、依然として排出量の大部分を占めています。Annex Tの排出量が13.7 Gtであるのに対し、発展途上国は8.9
Gt です。一人あたり排出量でみると、Annex Iはその他の諸国よりも6倍多くなっています。先進諸国(Annex T)のエネルギー関連の二酸化炭素排出総量は、1990年から2000年に1.1%の増加に留まりました。そして、もし他の温室効果ガスやシンクを含めるならば、これらの諸国は、1990年レベルに戻すという目標を全体として達成したと言えます。しかし、このように比較的低い増加に留まったのは、移行経済諸国で排出量が30%削減されたことに因るところが大きいのです。
様々な国が温室効果ガスの排出削減に取り組んでいます。しかし、国内の気候戦略はどのように展開しているのでしょうか。1999年以来、IEAは加盟国と協力して、エネルギー部門で実施された温室効果ガス削減手法に関する情報を、持続的に収集、レビュー、分類しています。今や800件以上の記録が蓄積されている「気候変動への取り組み」プロジェクトは、この問題に関する政策情報の最も広範なソースの一つで、この三年に渡る記録は現在何が行われているかをより正確に示すものとなっています。
「気候変動への取り組み:IEA加盟国の政策と手法」(http://www.iea.org/public/studies/dealing/dealing.htm)には、気候システムへのダメージを低下させるために2001年にIEA加盟国が計画、実施した新政策あるいは修正政策の包括的リストを掲載しています。
国連気候変動枠組条約(UNFCC)の究極の目標は、大気中の温室効果ガス濃度を安定させることです。こうした政策を踏まえた最近のIEAの予測は、IEA加盟国が現在行っている取り組みはこの目標に向けた第一歩に過ぎないことを示しています。
「京都を超えて:エネルギーの力と気候の安定化」(http://www.iea.org/public/studies/beyond/beyond.htm)は、この長期的目標に関する交渉を、グローバルな観点から不確実性とコストを考慮した上で、どのように進めるかを示すものです。交渉は、温室効果ガス濃度を低く抑えることを目標としていますが、その達成は実際のコスト次第です。プリドル事務局長は、「経済発展に伴う知られざるコストや制約への懸念を減らし、あらゆる国をこの問題にコミットさせる方策を模索していかなければならない」と結論づけています。
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CO2 Emissions from Fuels Combustion: 1971 - 2000
ISBN 92-64-09794-5 ¥19,100.
Dealing with Climate Change: Policies and Measures in IEA Member Countries
ISBN 92-64-19841-5 ¥12,750.
Beyond Kyoto: Energy Dynamics and Climate Stabilisation
ISBN 92-64-19838-5, ¥9,500.
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