English Chinese Korean
OECD東京センター
BUILDING PARTNERSHIPS FOR PROGRESS

OECD案内
OECD概要
テーマ別情報
主な行事予定
過去のニュース
メール配信サービス

OECD東京センター
概要
アクセス
イベント・セミナー
閲覧室
広報誌
日本語出版補助
プログラム





Home OECD Tokyo > エネルギー > IEA閣僚理事会コミュニケ

エネルギー

IEA閣僚理事会コミュニケ
2003年4月28日−29日

2003/04/29

(外務省仮訳)

 我々、IEA加盟国のエネルギー大臣は、2003年4月28−29日にパリにて会合を開催し、以下の点について意見の一致を見た。

 エネルギー安全保障、環境保全及び経済成長――いわゆる3E's――は、IEAのエネルギー政策の指針として、依然揺るぎないものである。我々が共通目標を達成するためには、変化する状況に絶えず適応し、コミットメントを更新していくことが必要である。このことは、主要なエネルギー生産地域における現下の地政学的な不安定性、価格の不安定性、需要の増加及び環境に対する脅威の増大といった文脈の中では、特にあてはまる。

エネルギー安全保障は現在も我々の関心の中心である

 我々は、いかなる石油供給途絶が生じた際にも、的確な判断の下での緊急時石油備蓄の使用、需要抑制、その他の適切な対応措置等を通じて対応する用意があることを強く確認する。

 我々は、産油国と石油消費国、及びIEAとOPEC両事務局間の強化された対話がもたらす利益を歓迎する。これは、世界市場と経済への起こりうる深刻な危機の影響を軽減することに貢献してきた。我々は、世界の石油市場に十分な供給を維持するというOPEC閣僚のコミットメントを評価するとともに、石油市場の不安定さと低い民間在庫との間の相関関係、及び季節的な需要を予想し石油市場の安定性を促進するための十分な在庫の維持の重要性について注意を喚起する。

 昨年9月に大阪で開催された第8回国際エネルギー・フォーラム(IEF)は、この対話に重要な貢献をなした。我々は、オランダのアムステルダムで、2004年5月22−24日に開催される第9回IEFを楽しみにし、産消間における協力がより大きなものとなるよう積極的に支援していくことを誓うものである。

 エネルギー市場における最近の出来事は、我々の短期的な安全保障のためにエネルギーが果たす中心的な役割を強く想起させるものであった。地政学的不安定性、自然災害、テロ、更には、不適当な規制方法まで含む様々な問題から不安定な状況が生じている。エネルギー関連インフラや生産関連施設の能力が次第に厳しい状況となっていること、そして燃料代替需要に対する潜在能力の減少が、既存のエネルギー安全保障政策及び手続に改めて関心を向けることを要請している。IEA加盟国及び非加盟国において――特に輸送部門において――石油需要が増加しており、輸入国には、適正な緊急時備蓄を積み上げ、保有する、より一層の努力が求められている。

投資、多様化、効率性及び技術の課題への対応

 安定し、効率的で、且つ安全なエネルギー・システムを維持するという長期的課題に応えるには、短期的な行動が必要となる。安定した供給を確保し、増加しているエネルギー関連の温室効果ガスの排出を減らし、そして全世界の人口の4分の1以上が電力を利用できない状況にあるという問題を克服するためには、相当規模の新規投資を行うことが必要となる。
 エネルギー源、供給源及び供給ルートの多様化は、エネルギー安全保障の向上を図る上で依然として不可欠である。エネルギー資源の賦存状況や国家政策に基づき、それぞれの国が石油、ガス、石炭、原子力及び再生可能エネルギーの中からそれぞれのエネルギー・ミックスを選択してきた。我々は、エネルギーに関連する研究、開発、実証及び普及に対する一層の支援を含め、多様化促進のための政策及び計画が、各国内におけるプライオリティに沿った形で引き続き進められていくことを求める。我々は、汚染及び炭素排出量が低いクリーン・テクノロジーの商業的な利用が加速化されることに、引き続き特に関心を抱いている。

 1973年の第一次オイルショック以降、生産単位当たりのエネルギー使用量を低減するために多くのことがなされてきたことを評価するが、それ以上のことを行うことが可能であり、また、行わなければならない。我々は、国家計画及び国際技術協力の双方を通じ、エネルギー効率の一層の向上を達成することにコミットする。このため、我々は、特に輸送分野、建物及び設備面に関して、市場及び消費者行動に対し、効率化を促すインセンティブを高めていく。また、我々は、研究・開発、技術革新及び国際協力を通じてエネルギー原単位の低減にも努めていく。

 石油依存度が高く、また更に上昇していること、特に輸送部門においてそうなっていることは、経済、安全保障、そして環境面における大きな課題である。我々は、燃料の効率性向上、競争力のある代替燃料源及びエネルギー媒体に関する研究・開発を加速化させるため、国内及び世界において協力して作業すること、また民間企業とともに作業することの重要性を認識する。我々は特に、水素の将来に向け、技術を更に開発するとの我々の意志に留意する。

 我々は、エネルギー・ミックスにおける天然ガスへの依存度の増大及び多くの国における天然ガスの輸入依存度の上昇に留意し、このことがエネルギー安全保障全体に与える意味合いを検討した。ガス市場の地域的に分散する性質にもかかわらず、国家レベルの生産上及び流通上の問題はグローバルなエネルギー市場に影響を及ぼしうる。我々は、IEA事務局に対し、こうした脆弱性に関するアセスメントを継続し、多様なガス供給源及び供給ルートを確保したり、技術を開発することを含め、ガス供給安全保障の向上に資する政策オプションや戦略を特定するよう求める。こうした努力に際しては、政府及び業界の協力が不可欠である。

 国内及び国際的に、市場の力を強化し拡げることにより、エネルギー安全保障、経済成長及び環境保全の強化に資することが可能である。我々は、市場がグローバルな投資及び貿易の需要を満たすことを可能にする政策的枠組みを強化し、民間投資を誘引するような環境を促進することにコミットする。

国際的な協力の促進

 我々は、世界エネルギー市場においてIEA非加盟国の重要性が高まっていることを確認するとともに、イゴール・ユスフォフ・ロシア・エネルギー大臣の本会合への参加を心より歓迎する。我々は、ロシア及び他の主要国に、エネルギー政策に関する我々の対話により積極的に参加してもらうつもりであり、IEA事務局に対し、その業務において世界的視野を強化するよう指示する。特に、我々は、国際機関及びIEA非加盟国――特にグローバルなエネルギー需給にとって肝要な国々――とのエネルギー安全保障上の協力の加速化を慫慂する。我々は、安全保障は、よりグローバルな枠組みを通じてのみ確保されるものと認識している。

持続可能な開発へのコミットメント

 我々は、2002年9月にヨハネスブルグで開催されたWSSD(持続可能な開発に関する世界首脳会議)において達した合意を実施することの重要性、及び実施するとの我々のコミットメントを認識する。我々は特に、エネルギー・ミックスにおいて、再生可能エネルギー及びその他の炭素排出の低いエネルギー資源の果たす役割の強化にコミットするとともに、増加の途にある世界の市民が基本的なエネルギー・サービスを享受できるような将来を形づくるために努力することにコミットする。我々は、エネルギー使用の地球環境への影響、特に国連気候変動枠組条約の下に進められている我々の努力に沿った形で、グローバルな気候システムへの影響を軽減する努力を継続する。我々は、より低コストで持続可能な開発の目標を達成するために不可欠な新たな市場主導の手段の開発を引き続き奨励する。我々はまた、これらの目標を達成するために必要とされる技術の一層の発展を求めるとともに、この目的のために、事務局の支援を得つつ、戦略的諸分野における我々の協力的な研究・開発計画の焦点の再検討を求める。

 我々は、持続可能なエネルギーの将来を促進し、これに伴う社会、環境及び経済上の課題に対応していくことへの我々のコミットメントを再確認する。

 

原文を見る

 

Top


OECD文書
出版物
SourceOECD
主要統計
公開文書
投稿・オピニオン

 


Online Book Shop Source OECD OECD政策フォーカス OECDオブザーバー

パリ本部サイトお問合せ検索採用情報

Copyright OECD Tokyo Centre. All rights reserved.