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鉄鋼業界向け補助金削減取り決めの項目を
決める協議が進展
2003/07/18
主要鉄鋼生産諸国・地域*の政府高官は2003年7月18日、パリのOECD本部で第6回ハイレベル会合を開き、業界、市場、政策面の重要な進展を討議するとともに補助金削減に関する取り決め案に関する作業を進めました。参加国・地域は、取り決めに盛り込む項目を決める作業が大幅に進展していること、2003年と2004年に前倒しで作業を進めていくよう努力することで一致しました。
最近の進展
世界の鉄鋼市場の状況は引き続き改善しています。会合に提示された情報によれば、2003年の鉄鋼消費量は年初来4%(年率)のペースで伸びており、このままいけば最終製品の消費量は8億トンを超え、過去最高に達する見込みです。一部の国々が幅広い鉄鋼保護措置を採用しているにもかかわらず、鉄鋼の国際貿易は依然として堅調に推移しており、輸出は鉄鋼総売上の約26%を占めています。
参加国・地域は、鉄鋼業界の調整が進んでいるとの報告に勇気づけられました。生産設備の閉鎖に関しては、ハイレベルグループ(HLG)参加国・地域は1998年から2002年に1億500万トンの生産能力を閉鎖し、2003年から2005年には更に3,600万トンの閉鎖が見込まれています。生産設備の閉鎖は世界的な生産能力拡大を鈍化させる上で大きな役割を果たしています。
参加国・地域の代表は全体的な状況について、鉄鋼消費量の伸びが生産能力の緩やかな伸びを上回っているので、両者のギャップは縮小していると指摘しました。これは好ましい進展であり、市場主導型のリストラや投資、市場歪曲的な助成策や市場慣行の撤廃によってこうした動きを更に強化していく必要があるとの見方も示されました。
参加国・地域の代表は自国の鉄鋼業界で行われている構造改革について情報交換を行うともに、鉄鋼貿易に関して実施されている政策措置に関する最新情報を発表しました。
鉄鋼業界向け補助金削減取り決めに盛り込まれる項目
HLGは2002年12月の会合で特定された重要な二分野――(1)補助金および関連の政府助成と(2)貿易救済措置――を想起しました。HLGは当時、第一の分野に関する作業を最優先として直ちに着手し、貿易救済措置関連の鉄鋼業界特有の問題に関する作業は後回しする決定を行っています。HLGは、補助金の取り決めに関する作業が更に進展すれば貿易救済措置の分野にも取り組んでいく意向を再確認しました。
参加国・地域の代表は、鉄鋼業界向け補助金を減額あるいは撤廃する取り決めの項目を決める規律調査部会(DSG)での作業が進展していることに歓迎の意を表するとともに、DSGに対し特に以下の項目を考慮して作業を継続するよう指示しました。
- 鉄鋼業界向けの特定の補助金を全面的に禁止する。
- 全面的禁止への例外事項を注意深く限定した上で少数にとどめる。
- 開発途上国や移行経済諸国については特別に異なった取り扱いにする。
例外事項に関して、HLGは補助金禁止には例外事項を設定して当事国が生産設備の永久的閉鎖に係わるコストについては少なくともその一部を相殺できるようにすべきであることを確認しました。HLGは、取り決め案の目的を損なわずに(@)提案されている他の例外事項について更に作業を進める必要があり、(A)開発途上国への特別に異なった取り扱いについてはまだ十分に作業が進んでいないことで一致し、DSG参加国に対し、開発途上国のニーズに即したオプションを精力的に模索するよう求めました。HLGは認められる補助金の通知、認可、見直しの問題について検証するようDSGに指示しました。
今後の取り組み
HLG参加国・地域は、鉄鋼業界が7月16日から17日に開かれたDSG会合等でHLGの活動に貢献していることに対して感謝の意を表しました。また、問題を包括的に検証・討議する重要性を踏まえ、鉄鋼業界との緊密な連携を維持することへの希望を表明しました。
生産能力と業界のリストラに関する作業については、HLGは生産能力作業部会(CWG)の活動を承認し、今後もピア・レビューを継続することで合意しました。HLGは、CWGが工場閉鎖の促進に関して作成した分析レポートを歓迎しましたが、当面はこれ以上この作業を進めない方針を決定しました。
HLGはDSGに対し、2003年から2004年に取り決めの項目に関する作業を前倒しで行っていくよう指示しました。
最後に、参加国・地域は、カンクンで開かれるWTO閣僚会議の議長とWTO事務局に鉄鋼に関するHLGの活動の特質と現状を通知すべきであるという点で一致しました。
今回のハイレベル会合は2003年7月18日にパリで開催され、ヘルヴィッヒ・シュレーゲルOECD事務次長が議長を務めました。本会合は、2001年9月17日〜18日、2001年12月17日〜18日、2002年2月7日〜8日、2002年4月18日〜19日、2002年12月18日〜19日の会合に続く第6回会合です。DSGとCSGは2002年2月の会合でHLGの活動を補佐するために設置されました。
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* オーストラリア、オーストリア、アルゼンチン、ベルギー、ブラジル、ブルガリア、カナダ、中国、チェコ共和国、デンマーク、エジプト、欧州委員会、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、インド、イタリア、日本、カザフスタン、韓国、メキシコ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、ロシア連邦、スロバキア共和国、スペイン、スウェーデン、スイス、台湾、トルコ、ウクライナ、英国、米国。
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