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第3回中国国際投資・貿易フェア
1999/9/8
「21世紀への国境を越えた投資協力」 シンポジウム
1999年9月8日 厦門
OECD事務総長 ドナルド・ジョンストン
本シンポジウムのテーマは外国投資ですが、外国投資が、各国経済の相互依存、いわゆる「グローバル化現象」への強い推進力になっていることは明らかです。持続可能な経済発展にとって、外国投資とグローバル化は決定的要因なのです。このプロセスの外に留まり、外国資本から得られる経済的利益を放棄することは、大きなリスクです。同時に、国際投資は、政策立案者にとって大きな課題でもあります。過去10年間、外国投資フローはかつて無いほどの伸びを見せ、これにつれて、課題も大きくなってきました。21世紀の入り口に立ち、今後の状況について思案することは非常に有意義なことでしょう。
OECDでは、グローバル化の分析、グローバル化の利益の推進、その影響の管理方法の開発を行っています。私は、外国投資の利益を得るためにはどのような外国投資政策を実施すべきかについて、OECDの考えを中国政府と共有したいと思います。中国とOECDがこの分野で議論や協力を行うことで、互いに得るものは多いと私は考えます。
経済規模が大きく急速に進歩している中国は、今やOECD諸国にとり、非加盟国の中で最重要のパートナーです。中国とOECDとの協力プログラムはまだ始まったばかりですが、その範囲は広範で、農業、教育、環境、税制、統計、競争政策、国有企業改革などの分野に及んでいます。また、外国投資についての協力プログラムでは、以下の3点に焦点があてられています。第一に、中国への外国投資に関するデータ収集能力の改善、第二に、外国投資が中国経済に与える影響についての総合研究、第三に、中国特有のニーズに合った投資を呼び寄せるための投資促進プログラムです。
外国投資を増やすには、3つの基本的必要条件があります。第一は、安定したマクロ経済を維持するポリシー・ミックス、第二は、貿易と外国直接投資に対して開かれた政策、第三は、国民全体の高い教育・技能水準、市場を適正に機能させる規制的枠組み、汚職の無い政府、健全なコーポレート・ガバナンスなどの基盤の上に立った、健全で透明な経済構造・制度です。
21世紀を目前にした現在、中国には困難な課題が残されています。それは、近代的金融システム、競争市場で生き残れる企業や新たな公的機関などから成る新しい市場制度を構築し、グローバル経済に参加することによっておきる様々な変化に国民が適応できるようにすることです。私は、中国がこれらの課題に適切に対処できると確信しています。そして、OECDの知識と経験を中国に提供し、相互利益となる協力関係と政策対話を深めることを希望します。
全ての人に開かれた経済的繁栄の基盤を築くことが、我々の共通のゴールなのです。
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