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2008/6/27
「OECDヘルスデータ2008」によると、保健医療関連支出の伸びの鈍化と景気の拡大を背景に、多くのOECD諸国で保健医療関連支出のGDP比は横ばいとなっています。
比較可能なデータを入手できる直近年である2006年のOECD諸国平均の保健医療関連支出は、実質で3%の増加にとどまりました。これは1997年以来最低の伸びです。この10年間の保健医療関連支出の推移を見ると、2000〜2003年には多くの国で年率平均6.2%増と大幅に伸びていますが、2003年以降は年率平均3.6%増へと鈍化しています。
OECD諸国の2006年の保健医療関連支出のGDP比は平均8.9%で、2005年と同じでした。このGDP比は、いくつかの国では2005年に比べ小幅低下しましたが、それ以外の国では横ばいでした。OECD諸国平均の保健医療関連支出のGDP比は1980年の6.6%から上昇傾向をたどってきましたが、結局、この長期的な上昇傾向が小休止した形となりました。
多くの国で保健医療関連支出が近年鈍化している背景には、薬剤費支出の伸びが鈍化していることがあります。OECD諸国の2006年の薬剤費支出は、2000〜2003年の年率6〜7%増、2004〜2005年の年率3〜3.5%増に対し、実質で2%の増加にとどまりました。
米国の2006年の処方薬関連の公的支出は、メディケア(高齢者や障害者向けの医療)の新薬剤費プログラムの導入により、30%増加しました。公的支出のこの増加は、処方薬関連の民間支出が4%減少したことにより、一部相殺されました。薬剤費に占める公的支出の割合は2005年の24%から2006年には30%へと上昇しましたが、それでもOECD諸国で2番目に低い水準です。結局、米国の2006年の薬剤費支出は、2005年の2.2%増に対して、実質で4.5%の増加となりました。
2006年の一人当たり薬剤費支出総額(処方薬と非処方薬の両方を含む)が最も多かったのは843ドルの米国で、以下、カナダ、ベルギー、フランスが続いています。最も少なかったのはメキシコ、ポーランド、デンマーク、ニュージーランドで、この4カ国は182ドル(メキシコ)から303ドル(ニュージーランド)の範囲に収まっています。国により薬剤費支出が異なるのは、価格や消費量の違いのほか、より高価な場合の多い新薬が上市(市販)されるまでの早さやその市販エリアの広さなどの違いを反映したものです。
「OECDヘルスデータ2008」は保健医療関連支出の新たな分析ツールを収録
オンライン版の「OECDヘルスデータ2008」には、今回初めて、保健計算(Health Accounts)に関するOECD、EU統計局、WHOの共同データベースから抽出された主な表が掲載されています。
「OECDヘルスデータ」は、OECD加盟30カ国の保健医療と保健医療制度に関する比較可能な統計の最も包括的な情報源であり、以下の比較分析に利用することができます。
- 健康状態
- 医療以外の健康決定要因(喫煙、肥満など)
- 保健医療資源とその利用状況
- 長期介護資源とその利用状況
- 保健医療関連支出とその財源
- 社会保障(公的健康保険、民間健康保険など)
- 医薬品消費量
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