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OECDヘルスデータ2009
保健医療統計の国際比較
2009/7/1
OECD諸国の医師数は1990年から2007年までに年平均2%増加しました。しかし一部の国ではこのトレンドは逆行しています。
一部のOECD諸国では、外国で教育・訓練を受けた医師の採用が増えている
イタリアでは、人口一人当たりの医師数が2003年以降減少していますが、それでもなお、OECD平均を上回っています。フランスでは、人口一人当たり医師数は長らく増加傾向にありましたが、2006年に減少し始めました。両国で医師数が減少した原因は、医学部卒業者数の減少によるものです。
フランスでは最近医学生の数を増やしましたが、医師の教育・研修は長期に及ぶため、今後約十年間は人口一人当たり医師数が減少し続けることになります。日本やスイスでも医学部卒業生の数は減少しており、他方カナダや米国では卒業者数は増加しているものの依然として低い水準に留まっています。
医師の増加を求める声を反映して、多くのOECD諸国では外国で教育・訓練を受けた医師の割合が上昇しています。2000年から2007年までに、この割合はスイスとスウェーデンでは約2倍に、アイルランドとフィンランドでは約3倍になりました。米国と英国では、増加した医師の約半数は、国際的なリクルートメント活動を通じて採用されました。
一般医(GP)の収入は専門医より低い
全てのOECD諸国で専門医の収入は一般医(GP)を上回っています。オーストラリア、フィンランド、ハンガリーでは2000年以降、両者の収入格差が拡大しています。英国では過去10年間、医師の収入を引き上げたため、現在GPは専門医と同程度の収入を得るようになっています。
健康増進のための最も費用対効果が高い方法はGPによるプライマリ・ケアですが、GPが1990年から2007年に23%増加したのに対し、専門医数は60%も増加しています。平均すると、現在GP一人に対し専門医が二人いることになりますが、中東欧とギリシャでは専門医の数は更に多くなっています。一部の国(オーストラリア、ベルギー、カナダ、フランス、ニュージーランド、ポルトガル)では、専門医とGPのバランスの改善に成功しましたが、現在は医学生の大半が専門医を選択しているため、状況は変化しています。
「OECDヘルスデータ2009」は、OECD加盟30カ国の保健医療と保健医療制度に関する比較可能な統計の最も包括的な情報源です。1960〜2007年をカバーするこの双方向データベースは、以下に関する比較分析に利用することができます。
- 健康状態
- 健康リスク要因(喫煙、肥満など)
- 保健医療資源とその利用(医師の供給、活動など)
- 長期ケア資源とその利用保健医療の利用状況
- 保健医療支出とその財源
- 社会保障(公的健康保険、民間健康保険など)
- 医薬品市場
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