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2003/10/03
最新の景気先行指数(CLI)によれば、OECD諸国の景気は緩やかな回復から力強い回復が見込まれます。8月のCLIは、米国経済と日本経済のパフォーマンスが引き続き加速していくのに対し、ユーロ圏のパフォーマンスは緩やかに改善していくこと(パフォーマンスが最も良いのはドイツ、最も弱いのはフランス)を示しています。
2003年8月のOECD全体のCLIは7月の123.0から124.1へと1.1ポイント上昇しました。6ヶ月間変動率も、2002年5月から2003年3月まで低下していましたが、4月以降は大幅に上昇しています。
8月の米国のCLIは1.1ポイント上昇しました。6ヶ月間変動率も5ヶ月連続の大幅上昇となりました。8月のユーロ圏のCLIは0.8ポイントの上昇、6ヶ月間変動率は11ヶ月連続して低下した後、4ヶ月連続の上昇となりました。日本のCLIは1.2ポイント上昇し、6ヶ月間変動率も、2002年5月から低下傾向をたどった後、4ヶ月連続の上昇となりました。
英国のCLIは0.5ポイント上昇し、6ヶ月間変動率も、2002年7月から大幅な低下傾向をたどった後、5ヶ月連続の上昇となりました。カナダのCLIは2.2ポイントの大幅上昇となり、6ヶ月間変動率も、2002年5月から低下した後、5ヶ月連続の上昇となりました。フランスのCLIは0.2ポイントの小幅上昇で、6ヶ月間変動率も、4ヶ月連続して低下した後、この5ヶ月間は緩やかに上昇しています。ドイツのCLIは1.3ポイントの大幅上昇となり、6ヶ月間変動率も、11ヶ月連続して低下した後、4ヶ月連続の上昇となりました。最後に、イタリアはCLI、6ヶ月間変動率とも上昇しました。
CLIについて
OECDのCLIは、景気の拡大と鈍化の転換点(景気のピークと底)の早期シグナルを示すものです。OECDは景気の先行きの転換点の指標として6ヶ月間変動率を用いています。CLIの6ヶ月間変動率はある月(m)の数値とm-1からm-12までの数値平均の比率によって計算されます。したがって、6ヶ月間変動率はCLIそのものよりブレが小さく、より早くより明確に転換点のシグナルを示します。経験則では、6ヶ月間変動率でピークのシグナルが出てから約9ヵ月後(平均)にGDPはピークをつけます。
OECDでは1980年以降、23の加盟国について、GDPに関連しているとされる幾つかの主要短期経済指標に含まれている情報をまとめたCLIを作成しています。CLIは注意深く利用しなければならない分析ツールです。OECDのCLIは定量的指標ではなく、短期の景気動向に関する定性的情報を提供するものです。したがって、CLIの動きの主要なメッセージは騰落です。
CLIは時系列の集計であり、全米経済研究所(NBER)によって開発された手法の修正版を用いて作成されています。一般に、全業種をカバーする鉱工業生産指数(IIP)がGDPに代わる指標として用いられています。大半のOECD諸国の場合、歴史的に見てIIPの転換点が経済全体の転換点と重なっているからです。CLIは幅広い主要短期経済指標(合計159指標、各国につき約5〜10指標)から選択されたコンポーネントのシリーズで構成されています。選択されるコンポーネントのシリーズは、景気の先行きを占う指標とされ、かつ、経済構造が将来変化した場合にも有効性を失わないとされているものです。
23ヶ国のCLIとOECDがCLIの作成に用いている手法に関する詳細は、OECDのウェブサイトに公開されています。
OECDのCLIの次回公表日は2003年11月7日です。
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