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2004/04/30
ドナルド・J・ジョンストンOECD事務総長の声明
2004年5月1日の欧州連合(EU)拡大は、欧州市民にとって決定的瞬間である。私はOECD事務総長として、世界に興奮に満ちた新たな前途を切り開いたこの歴史的出来事を歓迎したい。EU新規加盟10ヶ国が欧州の経済的繁栄にますます寄与していくものと期待している。
このうちの4ヶ国−チェコ、ハンガリー、ポーランド、スロバキア−は既にOECDに加盟している。これらの国々は、OECDの活動に積極的に参加しており、その貢献はOECD全体の専門性を高め、全OECD加盟国に恩恵をもたらしている。OECDはこれら4ヶ国と緊密に協力し、そのEU加盟準備をサポートしてきた。これら4ヶ国とその他のEU新規加盟6ヶ国−キプロス、エストニア、ラトビア、リトアニア、マルタ、スロベニア−のEUへの正式な統合は、これらの国の発展における分水嶺となるとともに、経済改革と民主主義の勝利を記すものである。
こうした文脈の中で、私はしばしば英国の著名な歴史家H.A.L.フィッシャーの言葉を思い浮かべる。これは1936年の著作「欧州史」の序文の一節で、何世紀にもわたり欧州の統一を妨げてきた深刻な分裂について述べたものである。
「・・・20世紀初頭以来、統一の夢が消えたことはなく、政治家や一般の人々はこの夢に取り付かれて想像力を掻き立てられてきた。どうすれば非常に多くの根深い相違を抱えている欧州諸国は共通利益の追求と反目回避のために何らかの安定的な組織へと結合することができるかという問いかけほど、世界の将来の厚生に関ってくる問題はない。」
今回のEU拡大は、歴史上最も大胆でおそらく最も重要な社会・経済・政治的進化を更に一歩前進させたものであり、世界にとって教訓となるはずである。
EU加盟国ばかりでなく、世界の他の地域も含めたすべての国の経済・社会・環境パフォーマンスを改善するには依然として課題が山積している。OECDは誰もがグローバル化の恩恵を共有できるよう、世界のあらゆる地域の政府が経験を共有し、政策を形成できる場を提供している。OECDは世界情勢の変化を考慮し、OECD加盟国の拡大見通しについてレビューを行っている。OECDは拡大EUと緊密に協力し、世界の一層の繁栄を追求していくことを期待している。
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