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2007/9/20
OECDの新報告書『EU経済審査報告書』によれば、欧州は単一市場への歩みを早める必要があります。
EUを対象にしたOECDで初めての経済審査報告書の刊行にあたり、アンヘル・グリアOECD事務総長は「活力に満ちた単一市場が欧州の長期的繁栄にとって極めて重要である」と述べました。
事務総長はさらに「欧州委員会は貿易障壁の撤廃に大変努力しており、OECDはこの努力を完全に支持する」とも述べました。しかし、加盟国は、競争を妨げ、国境を越えた貿易と投資を阻害している規則や官僚主義の一掃にさらに取り組む必要があります。
本報告書によると、EU域内市場の主な弱点はサービス分野です。国ごとに法律が異なっているため、ある国のサービス事業者が欧州全域で事業活動を行うことが現状では難しくなっています。報告書は、慎重な姿勢を保ちつつ、2009年末に施行されるEUサービス指令が欧州横断的な市場の創設に寄与するという楽観的な見方を示していますが、加盟国政府は、事業者を外部事業者との競争から保護することをやめる必要があると述べています。
電気、ガス、電気通信、輸送、港湾、郵便などのネットワーク型産業でも、競争はあまり働いていません。
エネルギー市場での競争を促進するため、各国市場の繋がりを強化し、地域的ないし汎欧州的な市場を創設するよう報告書は勧告しています。ネットワークを発電事業や配電事業から完全に切り離す必要もあります。この問題について欧州委員会から昨日発表された法律案は歓迎すべき動きです。
本報告書は、金融市場では順調な進展が見られると述べていますが、欧州の細分化された銀行業界については変革を求めています。ある国から別の国への送金を容易にするため、実効的な「単一ユーロ支払地域」(SEPA)の創設を加速する必要があります。
また本報告書は、農業支持の削減や非市場歪曲化も求めています。2003年の共通農業政策改革は大きな前進であったが、さらに実効性を高めるには補助金と農業生産のリンクを完全に断ち切る必要があるとの認識を示しています。例えば低所得の農家や貧しい農業地域に重点的に配慮するなど、農業支持はもっとターゲットを絞り込むことができます。
本報告書はEUに対し、世界の他の貿易大国と協力し、農業補助金の削減や、世界の他の国々への市場開放をするよう求めています。
また、欧州の地域向け支出の一層の有効活用、競争法の近代化と強化の継続、EU新規加盟国からの移民規制の撤廃なども勧告しています。
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