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FATF、グアテマラを非協力国・地域リストから除外

 

2004/07/02

マネーロンダリングとテロ資金から世界の金融システムを保護する国際機関である金融活動作業部会(FATF)は7月2日、グアテマラを非協力国・地域(NCCT)リストから除外すること、また、FATFがテロ資金根絶への新たな方法を模索していることを発表しました。

クラエス・ノルグレンFATF議長はパリの総会で、「NCCTプロセスは、各国に自国の金融システムの健全化に必要な措置を講ずるよう促す上で、大きな成果を上げている。グアテマラはFATFのスタッフと連携して成果を上げており、FATFは今後もグアテマラの進展を監視していく」と述べました。NCCTリストにはマネーロンダリング防止制度に重大な欠陥のある国・地域が掲載され、これらの国・地域に対しては、金融機関による監視の強化等の対抗措置が発動される可能性があります。

グアテマラでは、オフショア銀行に免許の取得と監督の受け入れを義務付ける法律の可決、金融機関に対する顧客の身元確認強化の義務化、銀行に対する疑わしい取引の当局への報告義務化等大幅な進展が見られました。

更にFATFは、テロ資金を断ち切るための新たな規制アプローチについても検討し、現金の運搬人(テロリストグループや犯罪組織がハード・カレンシーの密輸に使う個人)の問題への対処法について調査しました。取引について犯罪やテロとの関連を精査する金融機関が増えているため、こうしたグループは資金移動に現金の運搬人を使うようになっています。FATFは年内にも組織的な行動をとることを視野に入れて、この問題の詳細な調査を開始しました。

「多くの加盟国を擁しながらもマンデートの絞り込まれた国際機関として、FATFには金融システムの様々な違いを乗り越えてテロリストや犯罪組織による現金の密輸を抑えることができるというユニークな強みがある。FATFはこうした違法資金の流れを食い止めることができる」とノルグレン議長は述べました。

FATFはテロ資金供与を犯罪として処罰する各国の義務を明確化した特別勧告Uの解説書も発行しています。この手引きは、1999年国連テロ資金供与防止条約に基づく各国の義務について概略したものです。

FATFは今後もNCCTリストを用いて、金融機関に対し、マネーロンダリング防止とテロ資金根絶のインフラ整備が不十分なリスト掲載国・地域の個人、企業、銀行との取引への監視を強めるよう求めていきます。現在もNCCTリストに掲載されている国・地域はクック諸島、インドネシア、ミャンマー、ナウル、ナイジェリア、フィリピンです。

FATFは詳細なマネーロンダリング防止規則・規制を可決したミャンマーの最近の取り組みを歓迎したものの、最近可決した法的相互援助法には法的問題に関する国際協力を妨げる不備があるとして、現在実施しているミャンマーへの追加的な対抗措置の維持を決定しました。またナウルについても、前回の総会以降十分な進展が見られないため、追加的な対抗措置は維持されます。

ナイジェリアに対しては、最近の法改正を受けて、その詳細な実施計画を提出するよう求めました。マネーロンダリング防止への法改正を適切に実施した場合にのみ、FATFはナイジェリアのNCCTリストからの除外を検討することになります。

FATFは、メキシコ、アルゼンチン、ブラジル、サウジアラビアのマネーロンダリング防止(AML)制度/テロ資金根絶(CFT)制度について、それらがどれだけきちんとFATFの諸勧告に合致しているかを検証するための相互評価を完了しました(1)。この四ヶ国の相互評価報告書のサマリーはFATFの「年次報告書2002-2004年」に掲載されています(メキシコで最近見られた進展の概要も含む)。

更にFATFは、IMFと世界銀行の執行理事会がマネーロンダリング防止とテロ資金根絶の遵守状況を評価する際にこれら三機関が用いる共通の手法について承認の決定を下したことを歓迎しました。

「2月以降、FATFは各国のAML/CFT体制の評価に共通の整合的なアプローチを用いるために、IMF、世界銀行、FATF類似の地域機関、OGBSと密接に協力している」とノルグレン議長は述べました。今年後半には、FATFはIMF、世界銀行とのこの新たな共同手法による新評価ラウンドに着手し、FATFの40の勧告改定版の遵守状況を評価することになっています。

 

FATF、マネーロンダリング防止とテロ資金根絶への取り組み、40の勧告、現行のNCCTリストに関する詳細情報はFATFウェブサイトでご覧頂けます。

FATFは独立の国際機関で、事務局はOECD内に置かれています。FATFの31加盟国・政府は次の通りです。アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、香港、アイスランド、アイルランド、イタリア、日本、ルクセンブルク、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポルトガル、ロシア、シンガポール、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、英国、米国です。2つの国際機関(欧州委員会、湾岸協力会議)も加盟しています。

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(1) アルゼンチンとブラジルの相互評価はFATFと南米金融活動作業部会(GAFISUD)と共同で、また、サウジアラビアの相互評価は湾岸協力会議(GCC)と共同で実施された。



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