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貿易

WTOカンクン閣僚会議とOECD

2003/9/10

1.はじめに

第5回WTO(世界貿易機関)閣僚会議は9月10日から14日、メキシコのカンクンで開かれます。本会議の任務の一つは、これまでの進捗状況を点検し、ドーハ開発アジェンダ(DDA)の一環として2年前にカタールで開始された交渉を円滑に継続することです。

これらの交渉には3年の期限が設定されています。カタールのドーハ宣言に盛り込まれている期限の多くは達成されていませんが、カンクン会議はプロセスの終点ではなく、そこに至るまでの幾つかのステップの一つであるということを心に留めておかなければなりません。

交渉は、貿易自由化の面でもルール作りの面でも、多くの分野で進展するでしょう。カンクンで取り上げられる問題の多くは幅広い関心を集めています。例えば以下のような問題です。

  • 貧困国が手頃な価格で医薬品にアクセスできるようにする。
  • 特に開発途上国のために農業分野における政府の補助金と保護を減らす。
  • 成長と開発のために先進国、途上国双方のモノとサービスの市場を開放する。
  • 開発途上国に対し、その発展度を考慮した適切かつ特別な待遇と、世界貿易とWTO多角的システムに完全に参加する能力を形成できるだけの技術援助を提供する。
  • 貿易政策と環境政策との関係に取り組むことによって貿易と開発を持続可能にする。
  • 投資、競争、政府調達、貿易円滑化に関するルール枠組みについて交渉するモダリティを設定する。

DDAを真の「開発ラウンド」とするには、これらの分野の全て、特に開発途上国が関心を寄せている分野において進展がなければなりません。これは、開発途上国を「多角的システムに繋ぎとめ」、開発が現在の交渉の核心にあるというドーハ宣言に盛り込まれた約束を尊重する上で極めて重要なことです。

上述の全ての問題に関して、OECDは交渉当事者や一般の人々が問題点をよく理解できるようにするための様々な活動を行っています。具体的には、各セクターにおける補助金の影響に関する定期的な分析ペーパーの提供、モノとサービスの両分野における成長と開発への健全な自由化の影響に関する各種ドキュメントの作成、自由化努力に伴う優れた政策や適切な規制の必要性の指摘、競争、投資、貿易円滑化、環境財・サービスの自由化のためのルール作りといった問題に取り組む選択肢の提供などです。

カンクン会議の目的は全ての問題について最終的な結果をもたらすことではありません。この先も交渉は継続して行われますが、だからといってカンクン会議の重要性が薄れるということはありません。世界経済の先行き不透明感が消えない中、カンクン会議は多角的なルール作りと自由化の重要性への確信を強化し、すべての国々がDDAの成果の恩恵を受けられるようにすべきです。

2.カンクンで行われるOECDイベント

  • 9月11日12:50: WTO本会議でのドナルド・ジョンストンOECD事務総長声明発表
  • 9月11日14:30: ドナルド・ジョンストンOECD事務総長記者会見
  • 9月12日11:00 - 13:00: ワークシップ 「政策の一貫性と能力向上:ドーハ開発アジェンダを支えるOECDの活動」.

3.関連資料

 

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