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2002/12/20
12のOECD加盟国を対象とした調査の速報値によると、過去10年以上続いてきた交通死亡事故の減少が横ばいに転じつつあります。この傾向は国によって異なり、ハンガリー、ドイツ及び他の数カ国では、2002年上半期の交通事故による死亡者数は増加しました。更に、近年は、幾つかの国で薬物関連の交通死亡事故とオートバイを運転中の中年者の死亡事故が増加しています。
スピード違反と酒気帯び運転が依然として死亡事故の最大の原因ですが、薬物使用者による運転は路上の安全を脅かす問題として広がりを見せています。例えば英国では、交通事故で死亡した人の内18%から1種類以上の違法薬物が検出されたことが最近の調査で明らかになりました。オーストラリアのビクトリア州警察によると、重大事故に巻き込まれた人の29%が違法薬物の検査で陽性反応が出たのに対し、酒気帯び者は22%でした。また、オランダで行なわれた最近の調査では、薬物とアルコールの両方の影響下での運転がリスクを高めることが明らかになりました。これは、違法薬物のみならず、正規に処方された薬にも関わる問題です。
一部の国では近年、オートバイ運転者中の中高年の事故死が増加しました。例えば英国、米国、フランスでは、25歳から64歳のオートバイ運転者が関わる死亡事故の占める割合が急速に上昇しました。この内、最も顕著な上昇が見られたのは、米国の場合、大型で高馬力のオートバイに乗る40歳以上の男性でした。
12のOECD加盟国を対象とした調査の速報値によると、2002年上半期に交通死亡事故の状況は改善されず、死亡者数は前年同期とほぼ同数でした。死亡者数が増加したのはハンガリー、スウェーデン、チェコ、ノルウェー、ドイツ、オーストラリアで、減少したのはニュージーランド、スペイン、オーストリア、スロバキア、日本、デンマークでした。
他方、2001年全体で見ると、統計が入手可能なこれら12ヶ国の交通事故による死亡者数は平均4.4%減でした。1990年から2000までの10年間では、OECD諸国における死亡者数は年平均2.3%減少しました。
1990年以降、路上安全性は全体として改善しているものの、状況は国によって大きく異なります。例えば、英国とオランダでは住民10万人当たりの死亡者数は、フランスとベルギーの半数です。道路交通法が厳しく、シートベルトを着用する人の割合が高い国ほど、交通事故死亡率は低い傾向が見られます。
路上安全性がこれまで比較的高い国、例えば英国やオランダでは、道路交通法の施行が厳格で、スピード違反者や飲酒運転者をより確実に取り締まる傾向が見られます。また、シートベルト着用は引き続き増加しており、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランドでは車に乗る人の90%以上が着用しています。しかし、米国、オーストリア、ハンガリー等の国では、着用率は依然として平均75%以下です。全員がシートベルトを着用すれば、交通事故による死亡は半減すると見られています。
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