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OECD、子供の交通事故死予防策を促進
2004/06/02
子供の事故死で最も多いのは交通事故死です。子供の交通事故による死亡率が最も高いのは韓国、ニュージーランド、ポルトガル、米国で、最も低いのはスウェーデン、日本、英国、イタリアです。
OECDの新報告書『Keeping Children Safe in Traffic』によれば、子供の交通事故死の多くは教育の改善、子供の乗客や歩行者の安全に対するドライバー責任の重視、車や道路の設計改善等によって回避することが可能です。
OECD諸国では過去20年間に安全対策の強化によって子供の年間交通事故死者数は半減しました。しかし、データを提供した27のOECD諸国の2000年の子供の交通事故死者数は5,057人に達しています。これは、2,100人に1人の子供が15歳になる前に交通事故で死亡し、更に多くの子供が重傷や生涯にわたる障害を負っているということです。
最も安全な国と最も危険な国の差は大きく、最も安全なスウェーデンでは15歳未満児の自動者事故死亡率は10万人あたり1.5人、最も危険な韓国では10万人あたり7.5人となっています。15歳未満児の自動車故死亡率が欧州で最も高いのは10万人あたり6.2人のポルトガルで、英国(10万人あたり1.8人)やイタリア(10万人あたり1.9人)の三倍以上となっています。
本書は様々な交通事故予防策を講じるよう各国に提言しています。
- 子供のスキルや危険意識を向上させる質の高い交通安全教育や、シートベルトや自転車用ヘルメットなどの安全装備の着用を促す広報活動
- 子供の交通安全についてはドライバーの責任を重視する。交通安全スキルの教育・訓練を受けても、子供は大人に比べその知識を常に働かせることが難しい。
- シートベルトは命を救う−子供の交通事故死亡率が最も低い国ではシートベルト着用率は90%に達している。OECD諸国ではシートベルトの着用は義務付けられているが、着用率には大きな開きがあり、チェコ、ハンガリー、日本等では後部座席のシートベルト着用は義務付けられていない。
- 交通エンジニアと都市プランナーは道路設計の際に子供の安全を考慮すべきである。
- 車の設計者とメーカーは歩行者や自転車利用者の保護にもっと配慮すべきである。
本書は、英国交通省や多数の加盟国の交通安全専門家、英国の「子供の道路交通安全国際調査」の支援によりOECD作業部会がまとめたものです。
ケイト・マクマホン作業部会議長は、「本書は調査結果とベストプラクテイスを概説し、どうすれば子供の交通事故死を減らすと同時に安全かつ活発で独立した道路利用者へと子供の成長を促すことができるかを示している。全てのOECD諸国が子供の交通安全の向上に効果的とされる慣行を採用すれば、多くの子供の交通事故死は回避できる」と述べています。
「社会の一員として、我々全員に子供の交通安全を守る責任がある」とマクマホン議長は付け加えています。
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