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FRANCESCA COOK
DEVELOPMENT CO-OPERATION DIRECTORATE
DCD.CONTACT@OECD.ORG
男女の平等を促進することの重要性は過小評価し得ない。このスポットライトに上げられた7つの開発目標は,すべて極めて密接に相互に関連し合っているが,貧困の軽減,教育の向上,妊産婦死亡率の低減といったいくつかの目標は,両性間にこれまでよりも釣り合いがとれた力関係がないと,達成の見込みはほとんどないだろう。不平等は,女性を貧困,無知,不健康な状態にとどめておく。不平等は,児童の生活を破壊する。要するに,不平等は,経済的ポテンシャルを束縛する。問題は,いかにすれば不平等を根絶とは言わないまでも軽減できるかである。
ジェンダー・メーンストリーミングが一つの方途である。その狙いは,女性(または不利な立場にある男性)の能力および機会を向上させるためのプログラムおよび戦略を通じて差別に取り組み,また,情報普及,訓練および教育を通じて女性の権利についての理解を深めることである。重点を置かなければならないのは,女性(および男性)が自分の発展および能力向上を自ら推進できるようになるのを手助けするイニシアティブである。北部カメルーンにおけるある灌漑米作プロジェクトは,農民の関心を引き付けることができなかった。同プロジェクトの設計者がジェンダー分析をまったく行っておらず,また,労働力配分および報酬をめぐる家計内の対立を理解しなかったからである。女性は土地を配分されないが,夫の米田で働くことを期待されていた。ところが,伝統的な慣行では,女性は,夫の米田での作業の代価として夫から現金を受け取る権利があった。女性の多くは,自分たちが受け取れる金は不十分であると考え,したがって,米作に割り当てる時間を減らした。結局,潜在的には生産性が高い肥沃な土地も,利用されずに終わった。
開発戦略は,開発イニシアティブの潜在的な効果の事前分析を基礎とする場合に,女性および男性の異なるニーズおよび機会への取り組みがうまくいく。そのためには,機会,技能,知識,所得または福利が開発のための活動,プロジェクトまたはプログラムにより増大したり減少したりする仕組みを認識することが必要である。同じ活動であっても,コミュニティのあるサブグループの人々にとってはプラスになるが,他のサブグループの人々にとってはマイナスになるということもある。様々な集団に均等な効果を及ぼすために活動を調整する必要がしばしば出てくる。明瞭なサブグループの一つは女性である。
フィリピン,ジャマイカ,南アフリカなどいくつかの国は,ジェンダー・メーンストリーミング政策をとっているが,成果を上げつつあるようである。識字率は幾分なりとも上昇し,また,行政やトップ企業で働く女性の数が増えている。これは例外かもしれないが,出発点になる。
重要なのは,メーンストリーミング・プログラムは,女性ならびに男性の視点を政策決定プロセス(設計から実施・モニタリングまで)に日常的に組み入れるというだけの理由で効果を上げられるということである。
しかし,メーンストリーミングを実行するのは,それほど容易なことではない。実施に当たっては,いくつかの規準が必要である。一つは,明確に定められた政策に対する指導者(開発途上国の開発大臣,機関の長,閣僚)の明示的なコミットメントである。女性担当省の創設,政策策定におけるジェンダー分析の採用を規律する法令の制定(南アフリカ),自律的選挙法規の制定(インド),労働および雇用における女性の平等の権利に関する法令の制定(フィリピン)などはすべてメーンストリーミングの制度化に資する。これらの措置は,経済および平等性が高い生計に対するプラスの効果を明らかにする広報活動を伴うと,特に効果が上がる。
前進するには,インターネットなどの実際的な手段を用いて知識,情報,経験および最善実施を共有できるような関係者のネットワークを設けることが役に立つ。このようなネットワークは無から生じるわけではないが,一旦動きが始まった場合の関係団体のグループがパートナーシップ(政府,企業,NGO)を組むスピードは驚くほどである。
政策立案者は,例えば,問題を識別して施策を立てるのに必要な能力を公務員に身に付けさせることにより,主導性を発揮することができる。民間部門がこれにならうことを奨励することが可能である。これには,継続的で透明な仕組みでの報告プロセス,評価およびモニタリングが伴わなければならない。当然のことながら,このようなことが機能するためには,財源が確保されなければならない。これは,困難な要素であろう(援助供与国が支援できるはずである)が,見返りはこれに値する。■
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